平成31年1月19日に「ベトナム人対話講座」が西条市総合福祉センターにて開催されました。
前半は2015年・2017年度のフエ伝統工芸フェスティバルに参加した寺町恭三さんによるプレゼンテーション説明でした。フェスティバル会場の様子がわかる、きれいな写真を見て、多くの講座受講者はきっと行ってみたいと思ったのではないでしょうか。
続いて、市職員による2019年度のフエ伝統工芸フェスティバルと交流事業の説明と、国際交流協会会員さんが申請できる友好都市等市民交流助成の助成金についても説明しました。
後半は西条市在住のベトナム人3人、Phung Thi Nhuongさん、Nguyen Van TuanさんとKhong Thi Thuyさんが日本語でスピーチをしました。3人は家族と離れて西条市で働いています。期待していた日本での生活と現実の違い、日本語があまりできないこと、ベトナムと日本の違いなど、大変なこともたくさんありますが、それらに真正面から向き合って努力しています。やさしい日本人に出会ったことが彼ら彼女たちにとって支えになっています。NhuongさんとTuanさんはもうすぐ帰国しますが、日本での経験を今後のキャリアに活かしたいと語ってくれました。Thuyさんはまだ1年半ありますので、日本人ともっと交流できるように日本語の勉強を頑張りたいとおっしゃっていました。3人の気持ちは講座受講者によく伝わったと思います。


2019年1月19日(土)10:00~12:00
西条市総合福祉センターにて「ベトナム人対話講座」を開催します。
この講座では、ベトナムのフエ伝統工芸フェスティバルについての紹介や、ベトナム技能実習生のスピーチと交流を行います。
是非皆さまの参加をお待ちしております。
募集期間は1/4~1/18です。


 12月15日に大町公民館で第3回国際交流カフェを開催しました。今回、準備していただいた団体は西条市国際交流協会の団体会員「さくら保育園」でした。西条市国際交流協会では、今まで、大人向け国際交流カフェを開催してきましたが、今回初めて、お子様が大勢集えるカフェを開催できました。ALTのローアンさんによる英語絵本読み聞かせや、マシューさんによる英語ゲームで子供達は盛り上がり、また、子供たちも歌やパフォーマンスを披露してくれました。その後はゆっくり、おしゃべりをするなど、あっという間の2時間でした。
 最初は、子供たちも恐る恐る「HELLO」と話しかけていましたが、時間が経つとともに、自分たちからローアンさんやマシューさん、参加されている外国人に話しかけていてとても子供は柔軟性があるということを改めて感じました。
 さて、今年度最後の第4回国際交流カフェは2月13日(水)18:00~20:00産業情報支援センター(SICS)の交流サロンにて開催予定です。皆さまのお越しをお待ちしております。


12月15日(土)大町公民館で国際理解講座「お買い物で世界が変わる♪~フェアトレードってなんだろう~」を開催しました。
 今回、講師をお呼びするにあたり、西条市国際交流協会では、「一般財団法人 自治体国際化協会の地域国際化推進アドバイザー派遣事業」を活用いたしました。講師には、神奈川県横須賀市より、遠路はるばる片道8時間をかけ松本義弘氏にお越しいただきました。本当に今回の機会には感謝しております。
さて、みなさん「フェアトレード」って聞いてピンときますか????
 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「フェアトレード」と聞いて難しく構えたり、私には関係がないと思いがちかもしれませんが、今回の講座を受けることによって、簡単なゲームなどの体験を通して、それも勘違いだと学ぶことができました。
 フェアトレードのフェアとは「公正」、トレード「貿易」を意味します。私達が普段何気なく買い物をしているものも元をたどれば、原材料を作っている国(途上国)があり、それを加工する国があり、また販売・消費する国(先進国)があります。その国と国との間にも流通や輸送があるのです。原材料を作る出発点にてすでに不平等さ(例えば先進国と途上国が同じ物をつくっているのに買い取り金額が違うなど)があればどうですか・・・・さらに市場での不平等があればどうですか・・・・一番大事なことは開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に私達は購入することが大事なのです。
 また、全国ではフェアトレードタウンとしてフェアトレード推進団体(民)とが行政・議会(官)がとともに啓発活動に取り組んでいる都市もあります。2011年に熊本市がアジア初および全国初で認定を受けたそうです。他にも、名古屋市、逗子市、浜松市など自治体がフェアトレードタウンに認定され取り組んでいます。
 西条市国際交流協会でも、フェアトレードの啓発活動を行うことにより、まずは、「フェアトレード」が何なのかを考える機会をつくり、そして、皆さんが少しでも「フェアトレード」を考えることにより、「フェアトレード」を理解する人を増やしていくようなイベントを考えてまいりたいと思います。来年の事業には団体会員と協力相談しながらフェアトレード商品のコーヒー豆を使用し、国際交流カフェを開催できたらいいなと思います。
 今年のイベントはこの講座で最後となりましたが、1年大変お世話になりました。来年は1月19日「ベトナム人対話講座」を西条市総合福祉センターで開催しますので、是非皆さまのお越しをお待ちしております。またHPやフェイスブックでチラシ等を掲載し周知する予定です。


 12/9(日)ベトナム流生け花紹介講座を西条市総合福祉センターで開催しました。20名の募集枠に対し、多くの方がお申込みをしていただき、今回の講座を楽しみにしていただいていることがとても伝わりました。本当にありがとうございました。
さて、今回講師として技能実習生のトゥイさんにお願いしました。トゥイさんが働いている「尾野農園」の社長と奥様には日頃より西条市国際交流協会の活動にご理解いただくとともに、今回もイベントにご協力いただき、心より感謝申し上げます。
 「生け花」という言い回しはベトナムではしませんが、今回は日本人に伝わるように、フラワーアレンジメントではなく、テーマをあえて「生け花」にしました。当日は3種類のアレンジメントをしてくれました。トゥイさんは日本に来る前にはフラワーアレンジメントを仕事とされていて、本当に手さばきが見事でした。
 またベトナムでは「花」は特別な物で、良くプレゼントする機会があります。特に10月20日はベトナム人にとって特別の日であり、「ベトナム女性の日」と呼ばれています。日本のバレンタインの習慣のようにベトナム人男性は職場でも家庭でも女性に花を贈るそうです。ベトナムと花は切っても切り離せない関係であるがトゥイさんのお話でよくわかりました。
 1つ目の作品の紹介をします。トルコキキョウを使った花束です。昔は赤や黄色を使った花束が主流でしたが、最近ではパステルカラーの花束が多いそうです。周りのラッピングから手作りです。
 2つ目の作品は花かごです。最近では花かごは中国から輸入されているものが多いですがベトナムではお正月の時期になると、こういった花かごを12時間で50個作るくらい忙しいそうです。
黄色い花は「オンシジューム」で、ベトナムでは「ブゥヌゥ」と言われていて、美しい女性が踊っているという意味だそうです。中心に編み込んでいる緑色の葉はココナッツの葉でベトナムではよく使うそうです。
 「日本の生け花は余白の美・空間を大切にし、自然を生かす」と言われているそうですが、逆にベトナムでは、余白を埋めていくというイメージらしいです。
 今回このようなイベントを開催するにあたり、参加されている方の庭にある、松をいただいたり、トゥイさんのご近所の方から葉っぱを頂いたり、地域の方のご協力もたくさんあったと聞いております。本当にありがとうございました。
 最後にトゥイさんがお話した内容がとても印象的でしたので、記載します。
「私は日本に来る前にプライベートで大変なことがあり、日本に来ることは自分にとって特別な意味がありました。もちろん、生活の為にお金を稼ぐことも大事だけれど、日本に来て、勤務先の尾野農園で親切にしてもらい、技能実習生として、日本の進んだ技術・知識を学び、稼ぐこと以上に市民の交流することやまわりの方の優しさなど吸収をすることが多く、本当に特別な意味のある生活に感謝して、これからも一生懸命働きたい。」
 12月も中旬となり、寒い日が続きますが、12月15日午前中は大町公民館にて国際交流カフェを開催し、午後は同じく大町公民館にてフェアトレード講座を楽しく開催していますので是非皆さまの参加をお待ちしております。

~忘れ物のお知らせ~
12月9日のイベントの際に、手袋の忘れ物がございましたので、心当たりのある方は西条市国際交流協会事務局までご連絡をお願いします。
TEL:0897-52-1206